『木になる絵本屋さん』読売新聞に掲載されました。

日付:2021.11.22

木になる絵本屋さん

『木になる絵本屋さん』読売新聞に掲載されました。

2021年11月20日に読売新聞に「木になる絵本屋さん」が掲載されました。

掲載内容は以下です。

 

実在者モデル佐賀弁絵本

鳥栖などの3人出版

あとがきにヒント「人生描きたい」

鳥栖市などの有志3人が、県内に実在する人物をモデルにした佐賀弁満載の絵本を出版している。これまでに3作品を仕上げ、10月からはインターネット販売を始めた。4〜6作品目も制作中で、文章を担当する同市のペンネーム・園木まささん(38)は「地域にひっそりといる面白い人にスポットを当て、その人生を描きたい」と意気込んでいる。

3人は異業種交流会などで知り合い、昨年1月頃から特技をいかし、趣味で絵本作りを始めた。オンラインなどでやり取りをして制作。地元の店舗に置いていたり、幼稚園や小学校などに寄贈したりしてきた。

考えさせられる物語が多く、3作目「トケイ職人のイトーさん」(今年9月出版)では、イトーさんが捨てられた記憶に手を加え、ネジやゼンマイで生き物にして再び記憶の持ち主に戻す。だが、周囲に夢を嘲笑されたつらい記憶で作った。「ウマ」は戻ろうとしない。イトーさんは「恥かしがることはなか」などと励まし、夢を持つことの大事さを説いている。

イトーさんのモデルは、時計の廃材アートを作る「眼鏡・時計 いとお」(鳥栖市)の伊藤尚史さん(41)。園木さんが地域の奉仕団体活動で出会い、そのアートから着想を得て、かつて夢を諦めた自身の経験を重ねた。佐賀市のグラフィックデザイナー、福田和敏さんが切り絵でイラストを担っている。

1、2作目も、鳥栖市や伊万里市で事業を営む男性がモデル。あとがきに本人につながるヒントを記しており、園木さんは「興味を持って調べてもらい、現実世界で冒険してほしい」と呼びかける。

挿絵担当で、鳥栖市のうどん屋で働くペンネーム・ニシカツミさん(42)は「読んでほっこりした気持ちになってほしい」と話している。

3作品は1210〜1320円(税込み)。通販サイト「木になる絵本屋さん」(https://kininaruehonyasan.com)で販売している。

(出典:2021年11月20日 読売新聞)